文化・芸術

2010年9月19日 (日)

瀬戸内国際芸術祭2010 塩田千春さんの『遠い記憶』 #artsetouchi

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8月のさぬき帰省の際に立ち寄った「瀬戸内国際芸術祭2010」。3歳の娘を連れて炎天下の作品巡りは到底無理だろうと考えていたので、芸術祭に行くというよりは、毎年直島に宿泊しているからという理由だけで直島泊を決めた。他の島にあまり立ち寄る気はなかったのだけれど、豊島の塩田千春さんの『遠い記憶』だけは、どうしても観たくて足をのばした。

ギラギラ照りつける太陽の下、その作品はあった。もとは公民館だった建物に、島で集めた廃屋の窓や扉600枚でつくられた作品。ずっとうちに暮らす人々の生活を見守っていた窓や扉のトンネルに足を踏み入れると、ぐわわわんと「過去」に包み込まれる。目をつむって窓や扉がもっている「遠い記憶」に思いを馳せる。

トンネルの入口でたたずむ私を、後ろにいた娘が追い抜き、ずんずん歩き始めた。トンネルのヌケには明るい光と緑。「過去」の自分の「記憶」に包まれて感傷的になってた自分の前に、強烈な「生」のエネルギーを放つ3歳児の「今」と明るいヌケがすぅぅーと前にのびて、自分のなかで「過去」「いま」「未来」がつながった一瞬だった。鳥肌たった。涙でた。「あぁ、生きてるなぁ」と思った。なんだかすごい体験だった。娘とこの作品を一緒に観ることができたことに感謝。

ART iT「些細な思いが呼びさます共通記憶のスイッチ」塩田千春インタビュー素敵。やっぱり塩田千春さんの作品に強く惹かれる。

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2010年8月 7日 (土)

束芋「ててて」@ギャラリー小柳がすばらしくて鳥肌たった

来年のヴェネツィア・ビエンナーレの日本館出品作家に選ばれて話題になっている、束芋さん。半年前に観た「束芋:断面の世代」@横浜美術館もすばらしくて興奮したけど、束芋「ててて」@ギャラリー小柳もすばらしーです。

ちょうど、身体の中にもやもやぐろぐろしたものを溜め込んでいたせいか、自分のなかみを覗きみているような不思議な気持に。平面作品もすばらしいのですが、小説『悪人』(吉田修一)の作品シリーズ、そしてアーティストブック『惡人』がすばらしくて、鳥肌たちました。

毛髪をからみとって巻き付けている指、指、指。刺繍枠にはめこまれた状態で展示されていて、束芋さんの描く“ものいいたげな指”に、革と毛髪の生々しさがなんとも凄みをもって迫ってきました。豚革に人毛と伺い、さらに生々しさが。

そしてアーティストブック『惡人』がとにかくすばらしい。造りがうっとりするぐらい美しく、楽しい。立体脳みそすごいです。脳みそページを繰ってみせていただき、さらに興奮。エディションは8。表紙は1点1点書かれたものと伺いました。どんな方が所有されるのかしら。元 雑誌BRUTUS(ブルータス)副編集長、鈴木芳雄さんのブログ「フクヘン。」の記事で素敵な写真を見ることができます。ほんと一見の価値ありです。9月11日まで。ぜひ!

束芋 「ててて」
会場: ギャラリー小柳
スケジュール: 2010年08月05日 ~ 2010年09月11日
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8F
電話: 03-3561-1896

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2010年3月28日 (日)

六本木アートナイト2010 ちょこっと行ってきた

六本木アートナイト2010、お目当てはカンパニー・デ・キダムの『ハーバートの夢』。チラシやガイドをみて娘が「これ見たいの、これ見たいの」というので、ちょこっと行ってきた。

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ふわりふわりとした白バルーンをまとったパフォーマーが並んだり、群れたり、離れたり。ミッドタウンの幻想的な桜ライトアップのなかで白い光がふわりふわりと揺れ動いている様にぐいぐいひきつけられた。

娘が寒がったり、こわがったりしたので結局パフォーマンスをすべて観終わる事ができずに退散。ちょこっとしかいなかったけど、六本木アートナイト2010は昨年よりもなんだかお祭り感が増してる感じ。夜通しいたらもっといろんなプログラムを楽しめたんだろうけど、ちょこっとだけでもお祭り感は十分楽しかった。ぴかぴか光る胞子ボールもって集まってくる人たちが、楽しいものを求めて、うきうき、わくわくしているの感じるのは楽しかった。たくさんの楽しいきもちは、力になるね。

それにしても、写真改めて見るとみんなすごい勢いでカメラかまえてておもしろい!

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2010年2月13日 (土)

会期終了まであと2日、行けるなら行くべし、レベッカ・ホルン展!

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東京都現代美術館で開催中のレベッカ・ホルン展。「女のこわさ」「女のすごさ」をみせつけられる展示ですが、かなり好き。わくわくする。「彼女好き?」と聞かれると即答できないけど、「もう一度観たい?」と聞かれたら「観たい!観たい!」と即答しちゃう。「こわい、こわい」と言いながら目を覆った指の隙間から観ちゃうよ〜、目が離せないよ〜な感じ。会期終了まであと2日、行けるならぜひ行くべし。おすすめ。

それにしてもレベッカ・ホルンさん、抱えているものをアウトプットする表現手段をもっててほんとよかったね〜と思う。なんだか下世話な言い方でほんと申し訳ないと思うのですが、あまりのパワフルな作品群にぐぐぐっとつぎこめる表現手段をもってるって幸せなことだよなとしみじみ思った。

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2010年2月 2日 (火)

文化庁メディア芸術祭が明日からはじまります!

Webやとして、お仕事に携わらせていただいている文化庁メディア芸術祭が明日から東京・六本木の国立新美術館ではじまります!

アート、アニメ、映像、ゲーム、Web、マンガなど、54ヶ国・地域の2,592作品から選ばれた受賞作品と審査委員会推薦作品約180点が展示・上映されます。実際に触れて体験することができるアート作品やゲーム、なかなかまとめてみることができない映像作品、ずらり並ぶマンガ・・。入場無料ですし、お散歩の途中にでもふらりとお立ち寄りいただきお楽しみいただければと思います。

個人的には、この作品この作品が触りたくてなりません。あと『日々の音色』受賞記念プレゼンテーション+ライブ(2月3日(水)13:00~14:30)、『サマーウォーズ』(2月7日(日)13:00〜14:55、2月14日(日)15:40〜17:35)と『屋根裏のポムネンカ』(2月4日(木)10:15〜11:30 、2月13日(土)15:00〜16:15)の上映もめっちゃ楽しみ。会期中はけっこう会場にいると思いますので、お声かけてください。お茶でものみましょう。

詳しい情報は公式サイト「文化庁メディア芸術プラザ(MAP)」をご覧ください。

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2010年1月11日 (月)

「束芋ー断面の世代」すぱっと、どろりと。

横浜美術館で開催中の「束芋ー断面の世代」に行ってきました。ほんとに楽しかった〜。出品作のすべてが新作、しかも大型映像インスタレーションということでかなり見応えありです。

束芋さん自身を含む1970年代生まれの世代のことを「断面の世代」とし、その世代特有の「個」と「社会」との関係性を描いています。はしっこの方とはいえ、私も1970年代生まれなので、彼女の言葉、描く作品世界に「ふむふむ、そうそう」うなずくこと多し。

束芋さんの、こうなんていうんだろう、どろりというか、どろっというか、でろりというか、人間の中からでてきちゃいけないものがでてきちゃってるような感じが好き。それを今回はすぱっと切り取り、断面をみせ、またその断面からどろりとでてくる感じ・・堪能しました。

横浜美術館で3月3日まで。ミュージアムショップも楽しいです。
展覧会サイトはこちら
あと、CINRA.NETのインタビュー記事おもしろかったです。

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2009年12月31日 (木)

森美術館ー「医学と芸術展」堪能してきた

森美術館で開催中の「医学と芸術展」見てきた。「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」がテーマ。むかーし、むかしから、人間ッて身体への興味がつきないのねーと、「身体」作品がほんとに盛りだくさん。見応えたっぷり。

解剖図だったり断面図だったり、ちょっと「刺激の強い作品があります」とのアナウンスがあるように、苦手な人もいるだろうなと思ったけれど、すごく自分好みな興味深い展示でした。珍しく家人も夢中に。

「身体」に対する人間の興味津々っぷりがあまりに広く深く、気になる作品いっぱいだったけど、円山応挙『波上白骨座禅図』にダントツ心惹かれた。静かで力強く、すごく人間的で、すいこまれそうだった。あとは、ヤン・ファーブルの『私は自分の脳を運転する』はおうちに欲しくなっちゃうぐらいw、かわいらしい作品で、すごく好き。パトリシア・ピッチニーニ『ゲーム・ボーイズ・アドヴァンス』もなんだかぞわぞわこわくていい感じ。

そして、今回、おもしろかったのは2歳の娘の反応。ベビーカーでお昼寝中だったので、そのまま行けるかなと思いきや、途中で起きて抱っこ強要。でもご機嫌はよく、おもしろ発言連発。義足をみて「たっちしてるねぇ」、義手をみて「れんこんさんしてるじゃん」(おべんとばこの歌のなかの「穴のあいたれんこんさん」のようなポーズしてるんです、たしかに!)、骸骨形の器(?)が3個並んでいるのをみて「こっちはおすわりだねぇ〜」、薬箱みて「これほしいよ」(最近お医者さんセットにはまってるので)、デミアン・ハーストの薬棚をみてなぜか恥ずかしそうに「なんかにおいするよーぜったい」(なにと間違えてるんだろう?)。そして、ジル・バルビエ『老人ホーム』の前では立ち尽くしてしげしげとずいぶん眺めた後「ね、みんななにやってんの?」、『ゲーム・ボーイズ・アドヴァンス』の前では「おともだちいるね〜」。

森美術館には「おやこでおしゃべりツアー」という子供目線の企画もあるようで(twitterでとあるママさんより教えていただきました)、娘もおしゃべりが増えてきたし、こういうの参加してもおもしろいかも。

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2009年12月18日 (金)

十二月大歌舞伎 野田版「鼠小僧」の興奮がまださめない

先週末、歌舞伎座さよなら公演十二月大歌舞伎夜の部に行ってきました。昼の部では、宮藤官九郎さんの「大江戸りびんぐでっど」、夜の部では野田秀樹さんの「野田版 鼠小僧(ねずみこぞう)」上演と人気の公演ですが、友人がチケットをとってくれました。感謝。

歌舞伎は両手で数えるほどしか観たことがないけれど、でもあのきらびやかで美しくて、芸のために生きている人たちの芸の凄みにいつも感動するのですが、今回の野田版「鼠小僧」はもう感動というより興奮ですね。今週ずっと今もまだ興奮がさめず、舞台を思い出しては「うわーっ、あのシーンもう1回観たい」と反芻しています。

幕があがった瞬間から、ぐいぐい惹きつけられました。野田さんらしい超速テンポでぐいぐい魅せられました。時には聞き取れないぐらい早くて多い台詞まわし、これでもかこれでもかと畳み掛けるベタなのに笑っちゃう笑いツボ、ストーリーが二転三転四転五転するおもしろさ、“善人”を描かないシニカルな視点、野田さんらしさ全開なのに、それでいてちゃんと歌舞伎という、というか歌舞伎役者さんが演じられるからこそのすばらしさを体感した公演でした。

最初、勘三郎さん(棺桶屋三太)のお声があまり出ていない気がして気になりましたが、話題のアドリブネタ繰り出し、どんどんのってこられるのがわかって気持よかったです。七之助さん(おしな)のとぼけた美しさ、勘太郎さん(目明しの清吉)の融通のきかなさすぎるまじめさ、福助さん(お高)さんのBITCHっぷり。そして、なんといっても、扇雀さん(おらん)ですよ。こういう業の深そうなおばちゃんキャラ大好き。すばらしい「キリキリキリキリ〜〜〜〜」を見せてくれました。そういえば、夏に観たコクーン歌舞伎「桜姫」でも気になったのは扇雀さんだったんだよなー。

軽やかなテンポで進むのに、ちゃんとどっしり魅せてくれるのはやっぱり歌舞伎ならではだよというのも感動ポイントでした。

なんとか時間つくってもう1回幕見席で観よう。「キリキリキリキリ〜〜〜〜」観にいこう。そうしよう。

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2009年10月31日 (土)

横浜国際映像祭(CREAM)内覧会にお邪魔してきました

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横浜国際映像祭(CREAM)内覧会にお邪魔してきました。14:00からのプレス発表でちょっと衝撃的なことがあり(何があったかはこちらをどうぞ)、なんかもう自分的には落ち着いて映像を見るどころではなかったのですが、いいなと思った作品メモ。藤幡先生の作品が一番印象的でした。好き。3日までで展示が終わってしまうとすれば残念。

『見ることは信じること』八谷 和彦

『I'm a minute.』細谷宏昌(東京芸大佐藤研)+うえ田みお(ユーフラテス) 監修・佐藤 雅彦

『響き合う音/風景』藤幡 正樹

『Sunday』デュエン・ホプキンス

『Extension Series (Yokohama)』パブロ・ヴァルブエナ

『PEPPERMINTA』ピピロッティリスト
上映は11月1日(日)18:00-20:30と11月3日(火) 12:00-13:30予定なので、見れず・・

ということで、映像祭なのに、きちんと映像作品を見ていないので(もう気持がそれどころじゃなかったんです・・)、会期中にもう一度行こうかな。

それにしてもフェスティバルの運営ってほんと大変なんだろうな、フェスティバルディレクターというのはすごくすごく大変なお仕事なのだろうなと痛感の一日でした。

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